2012-01-01から1年間の記事一覧

ウォークマンを買ったのだ

WALKMANを買ったのだ。のだ。なんて言いきっちゃうくらい、買ったのだ感がいっぱいなのだ。 西野カナが歌い踊ってるやつを買ったのだ。ワイヤレスで動画も観られちゃって、小さいのだ。あの子のクリスマスプレゼントに買ったのだ。iPodのほうがおしゃれっぽ…

似ていた

その優しさがかえって傷つけてるんだよってあの子が言った。えっ?その優しさってお母さんのほうのこと?そう聞き返した。うん。あの子が言った。ドキュメント番組を見てた時のこと。いつも間にかあの子がそんなに大人になって、いつの間にかそんな哀しみを…

それがわたし

結局わたしはいつだってできなかったことばかりを数え上げてる。それこそ宝ものみたいに。後生大事にできなかったことばかりを数え上げてる。だけどね、それがわたし。

一年 イコール あと何日で土日だ、ってはなし

一年なんてあっという間だよね、っておきまりの会話。 ねぇ、一年過ぎるのが早いって思うのっていくつくらいからなんだろうね?子供の頃の一年ってもっとすごく長かったよね。長かったし、山あり谷あり、エキサイティングで毎日がもっとずっと新鮮だったよね…

蜜柑を食う

随分と遠くへ来てしまった。自分がこんなにも遠くへ来てしまうだなんて思いもしなかった。午前2時のひたひたする空気の中、オレンジめいた薄暗い間接照明だけでスケッチブックに鉛筆をただ走らせて、夜明けまであと何時間眠れるかなんて考えすらないまま、…

かさこそ

セブンイレブンのジューシーハムサンドのことだったら2時間くらい語れそう。それくらい好き。秋の日は低いから、まだお昼だっていうのに、お日様が右のほっぺたを照らしてちょっとじりじりする。 しあわせのことを考える。しあわせになるのはずいぶん前にあ…

迷いそしてマヨネーズ

日記すらかく気にもなれない自分のことどうしちゃったんだろうなんて心配したりもするんだけど、それだってね・・・どれだって?ってさ・・・とかなんとか。はてさて。なんだってこんなに自分のことすらわかんないんだろう?って疑問の追及が最近のわたしの…

鳴動する

失くしたの変えたのかわからない7月14日の午後1時29分に自分のこれまでのことと今のこととこれからのことを考えてみる。だけどそれだってただのつかの間で、すぐにあの子のこれからのことばっかりが頭の中の全部を埋め尽くす。凌駕する。生物学的にはだたし…

ジョシのsweater

女の子たちってどうしてこんな暑い時期にわざわざ長そでセーター着てるの?ってコンビニの駐車場で後部座席のあの子にクロレッツとミンティアを手わたしながら何気なく聞いてみたんだけどね。それってけっこうヒットみたい。オレもそう思ってたんだよね、っ…

こんがらがらせる

Wの悲劇の中で刑事を演じている桐谷健太がとても好き。今宵の月のようにを歌っているときの宮本浩次がとても好き。だけど、結局わたしが愛しているのはペルソナなのだ。そういうことが日常をほんの少し難しくこんがらがらせる。

狂風と猿つかいと焼そばと唐揚げと王様とわたし

綺麗に着飾った若い女の子たちが、狂ったような向かい風に髪の毛をぐちゃぐちゃにされながら、それでもたのしそうにおしゃべりしながら歩道を歩いて行った。彼女たちだってこんな風の強い町に生まれなければ、あと78倍くらいは綺麗の見えただろうに。シフォ…

ちへどをはくねこ

うみぞいのかーぶのつづくみちをはしっていた。ねこはたいこうしゃせんのまんなかで、すわっていた。たいこうしゃせんをはしるなんだいものくるまも、わたしのまえをはしるくるまも、なにかおかしなふうにふりーずしたようにとまっていた。 「なに?あれなに…

練乳

テレビを見ながら、本当よりずっとおもしろそうなふりをして笑った。嘘だなって思いながら。 暮れかけた空の黒ずんだ雲の切れ間の青い空を見てた。信号待ちのほんのわずかの時間。泣きたいのかなって考えたけど、よくわからなかった。雲の切れ間なんてどこに…

滑っていってしまう

体調不良。ありきたりの嘘をついて有休を取る。雨ざぁざぁ、あの子とふたり苺狩りに行って、腹いっぱい苺を食べる。晩御飯に海鮮丼を食べ、酒粕風呂に入り、風呂上がりテレビを見ながら発泡酒を2本飲んで、眠くなってきたからもう寝ようと思う。有体にいえば…

かつてフランスにはレジュメ社という会社があったのだと聞きました

ペルソナという言葉の孤独感とレジュメという語感の華麗さに関して誰かと小一時間論じたいくらいなのだけれど、そういう感覚を共有してくれるひとがいるのかどうかもわからないので、いまだ実現したことはない。だいたいペルソナのどこが孤独なのかとかレジ…

神様相手のなんでも屋

あんまり好きじゃない、というより、積極的に嫌いですらある人から送られ贈られたシクラメンを玄関のニッチに放りっぱなしにしておいたら、ちょっと酷いことになっていた。花茎の一つにひっかけられていた、「この品種は肥料を多く必要としますので云々」と…

さよなら犬

赤信号で並んだ車の助手席の開いた窓から、小型犬が哀切をきわめた声で、ひぃんひぃんとあまりにしつこく訴えかけるので、訴えかけられるわたしも、小型犬を膝にのせた隣の車の助手席の女の子もなんだか少し困ったようになってしまった。あの鼻づらと耳と胴…

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日それから安息日のテュリャ

毎日がただの曜日でしかなくなっていた。月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日それから土曜日日曜日そうしてまた月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日ささやかな赦しの安息日土曜日日曜日つづくつづくおわらない。わたし大丈夫なんだろうかってそう思う。だけどそう思…

夕暮れる

緩んだ寒さがもとに戻りかけていた。あと数分後には夕暮れ始めそうな気配に満ちた世界を斜め左に眺めながら郵便ポストの鍵をあける。夕刊紙がひとつことリと落ちてきた。硬質な風にのってずっと向こうの眼下の街から街宣車の流す何かの歌が聞こえてくる。音…

隠されたわたしの肉

冷たくなった指先を、そっと腋の下に差し込みながら、自分の体の中にまだこんなにも柔らかであたたかな部分があったのかと不思議に思う。あたたかく柔らかなわたしの肉。隠されたわたしの肉。

眩暈

氷みたいに冷たい雨がほっぺたにくっついて滑り落ちてった。みたいじゃなくて半分凍ってたんだと思う。遠くの街の灯りがくぐもった空にもわんと輪郭を広げてて、霧の粒子ひとつひとつまで見てとれるくらい。この高台から眺める街はやけに遠くて、句読点。こ…

もはや

もうじき年が明けるので、明けましたらば、おめでとう。 今年は、どこへも行かないのんびりの大みそかを過ごしています。お疲れモードのオヤジは、何と早くも10時に眠りについてしまい、今は今日買ったばかりのPSVita90%、ダウンタウン10%、合計100%の意…