2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

さぁ何にもなくなる

横断歩道で信号を待ちながら空を見上げたら飛行機が西の空に向かって飛んでた。先に飛んでった飛行機の残した、もぞもぞと形の崩れて太ったジェット雲の横を定規で引いてるみたいにまっすぐ飛行機が飛んでくから、なんだかそれがすごくきれいで馬鹿みたいに…

やくたたず

無言でいても、だいたい指示された仕事の期限っていうのはなんとなーくわかるくらいの感じのヒューマンリレーションを今の上司との間に構築していると思っているので、日ごろはそのヒューマンリレーションに準拠する野生の勘に頼って、だまって仕事を進めて…

聖者の行進

昨日の夜、わたしは床下収納に落ちた。家族以外の誰も知らず、誰にも言ってないのでここで言う。昨日の夜、わたしは床下収納に落ちました。だけどそれはそれだけの話。 駅へむかう車の中、あの子とわたしはいろんな歌を猫語で歌う遊びをする。別にそうしよう…

だいたい猫は裏返らない

今日したのは衣替と、小豆を煮てお汁粉を作ったこと。本当はそれ以外にもたくさんしたんだけど、印象に残ったのはそのふたつ。なにを印象に残して何を印象に残さないかっていうのは別に自分で意図的に選択してるわけじゃないから、自分のことなのに今ひとつ…

自然と対峙するってこと

子供だった頃は今よりずっと背が低くて、それで地べたの虫や雑草や石ころとほとんどおんなじみたいに生きてたから、虫も草むらもまるっきり平気でいられたし、風も雨も一緒くたの仲間みたいで決して遊びの邪魔もしなかった。花は当たりまえに咲いていたし草…

いいのになったらいいのにな

職場のパソコンのモニターが22インチになりとても大きくて感動して「これは映画とか見たりするのにいいですね」と言ったら上司が、はらっと昭和っぽくずっこけて「がんがん仕事してもらおうかな~」とか可愛くしてみせたけど、これっぽちも可愛くなかったの…

父の大好きだった蕗を一人煮て

今日の晩御飯は冷蔵庫の中に残っていたささやかな材料で適当にでっちあげたのだけれど、それでもやっぱり美味しかった。わたしは料理に関して勘がいい。そういうのは多分母親譲り。3人兄弟の真ん中一人だけ女の子だったわたしは、夕食の支度の刻限になると…

キムチ鍋なのだと自由の女神のポーズでいってみる

今日のスカートはちょっとだけ短くて膝が出る。自分の膝を見るとどうも象の頭を思い出す。そういう連想は自分の膝がいかにも綺麗じゃなさそうで嫌だけど、まあ実際そんなにきれいじゃありません。うふふ。 と、ここまでが落語で言う枕のようなもので、ここ…

太陽がいっぱい

天気がとてもいい。 舞台の踊り子がそっと背を向けて肩から着物をはらりとすべり落として脱ぐように、いつのまにか太陽の光が紗のかかったような秋の陽に変わっていた。冷蔵庫から出した冷たい牛乳を熱いコーヒーの入ったカップにそのまま注いでそれから外…

人口ピラミッドとピーターパン

国立社会保障・人口問題研究所の人口ピラミッドの推移を参考にして資料を作っていたら、2050年くらいにはピラミッドの形がロールシャッハテストみたいになってしまっていて、ははぁ、こんなにも子供のいなくなってしまった世の中じゃ、大方の家庭から笑いや…

すごく大変ことなんだろうな

綺麗で才能があって、若いうちから世間に認められていて。そこに強すぎる感受性まで加わってしまったら。自分自身の中でいろんなことにうまく折り合いをつけてゆくのは、きっとすごく大変なことなんだろうな、と沢尻エリカを見てて思った。

やりきれない時代のやりきれない悲しみ

『生前の阿久悠さんが、雑誌で「あの鐘を鳴らすのはあなた」の歌詞を「暗くてやりきれない時代だったからこそ、あなたに逢えてよかった、あなたには希望のにおいがすると書かなければならなかった」と語っていたのが印象に残っている。』という一文で始まる…

なんか入道雲が向こうの空にあって

なんか入道雲が向こうの空にあって、そういうのって遠い夏みたいで、それで無理して思い出を探さなきゃいけないのかなと思ったら、面倒くさくなって後手にドアを閉めた。ドアストッパーをはずしてしまえば今日は暗誦キーを知ってるのはわたしだけだし、誰も…

わたしはお昼ご飯を食べても歯を磨かない。

つまらないグラフの編集をしていたらつまらない音で内線がなって、ちっ、つまんないところで鳴りやがってとかなんとか毒づきながら仕方なく受話器をとってつまんない声でもごもごと返事をする。「貸して欲しい資料があるんだけど、いまボスっているの?」 …

こんぶくんはやみくろにそっくり

ランドセルの中で筆箱がカタカタ音をたてるなんて今の小学生には夢のまた夢。それっくらいランドセルの中には教科書やドリルが詰まってる。夢はそんなに詰まってない。夢ね、前世紀の遺物みたいな言葉。ゆめゆめ夢。ゆうべわたしは怖い夢をみた。たいした内…

ラブラブ愛を叫ぼう酒を飲もう。

職住接近、車通勤のわたしは17時になるとどたどた退社し、もう既にこの時間には冷蔵庫の中でひえひえしている発泡酒のプルトップをすぱん!とすることができるのでございますサザエでございます、さーて来週のサザエさんは、じゃんけんポン、とくだらない書…