ねむい。ねむくてたまらない。
春だからなのか、老いぼれているからなのか、それはわからないのだけれど、とにかくねむい。
圧倒的な睡眠不足に抗うすべもなく、キーボードに両の手を置いたまま虚無に絡めとられ奈落へと落ちてゆく己が意識。意識が無意識にふらりと裏返るその折の心地よさにああ、もういっそ身を任せてしまいたい。ぐおんぐおんにデスクに突っ伏して眠ってしまいたい。
あかん
眠気覚ましに席を離れ、少しあたりをうろうろして眠気を覚まそうかと虚ろな目つきでうろつくも所在なく、ああそうだそうだとポケットに忍ばせたオレオを貪り食うオレオレ。
オレオってなんだかほろ苦スイートだよね
春