2005-01-01から1年間の記事一覧

おおつごもり

浮世の垢にまみれ詰まらなくも片付けなければならない仕事やら雑事やらなにやらに気を取られうかうかしているうちにいつの間にやら大つごもり、ウエーブハンディワイパーってほんとによく埃が取れるのねほらほらこんなに取れたぁ~なんてパソコン周りを撫で…

最後の知的生命体

チキンリトルが思いのほか面白くてなんだか大笑いしながら見る。クラスを二組に分けるわけ方が人気者とそうでない者っていうのになんか爆笑。忘れちゃったけどその他色々ちょっと本気で笑いころげる。それから最後のエイントノーマウンテンハイイナフ。いか…

くりかえす

ねぇ今日ははなまるだったの。こっそりな笑顔で報告する音楽教室帰りのあの子をJAグリーンセンターの駐車場にとめた車に待たせて大急ぎであおじそをどっさり買う。ついでにお団子5本も買う。家に着いたらもう12時過ぎ。お昼はあの子がお団子と肉まんとアップ…

暖かいねってただそれだけ

駅の私鉄の改札前にいつもたむろしているホームレスなのかどうかも判然としない年配の男女の群れがなにやら下卑た嬌声を上げていた。人はいくつになってもどんな境遇になっても本能として色を忘れることはないらしい。コートの襟をあわせ歩を緩めず、いくつ…

まどろこしい息をする

レモンののど飴じゃほんとはすーすー感が足りなくてつまんない。だけどそれしかないから仕方なくひとつつまんで袋から取り出して取り出したら口の中にぽんと放り込んで放り込んだらあっという間に噛み砕いてそれでよけいに物足りない気がして一度くらい噛み…

まじまじ

休日の昼下がりJA野菜直売センターの駐車場にミスマッチなスタイルで降り立つ自分が好き。セルフのガソリンスタンドでアメリカ映画みたいに軽く仁王立ちで給油をする自分が好き。わたしそんなにいけてなくもなくもない?なんて分けわかんない用法で頭をこん…

ビールを飲む人

じょぢごーぜーのちゅかーとがみじかちゅぎるじょー!凍えた脳みそで操る言語のこのあやふやさ。寒さにかじかんで顔面蒼白コートのポケットの中でグーに握った手が埃と一緒に3日前のコンビニのレシートをぎゅっとつかむ。街中を席巻する女子高生の生ふとも…

ちっぽけに生きる

晴れた空に雲のかかる冬の夜には時折西の空の雲が密かに紅く染まっているようでもありそれがなにを映してあのような色に染まるのかと胸騒ぎがしてならないのだけれど今日などはそれにヘリコプターの飛び回る音まで微かに響き一体このも少し先西の空の下では…

冬篭りをしたいんだけどまさかそんな熊みたいなことしていられっこないからちょっと我慢をして買出しに行く。一週間くらいなら冬篭りができそうなくらい野菜を買い込みそれから少し傷ありのりんごを一袋。 窓辺に灯った橙のあかりに熊だってお家が恋しくなる…

白い杖

誰もが急ぎ足の駅のコンコース。白い杖の人が慣れた様子で誘導用ブロックを杖の先でかつかつ叩いて確かめながら歩いて行く。突然先から何かがやってきて杖の先にとんとぶつかった。白い杖の人はなにかと驚き歩をとめて、それで杖の音もパタリとやむ。後ろか…

ギャップ

結婚した男に付き合い始めの間もないころ買ってもらった指輪を久しぶりに取り出していそいそ指につけて仕事に出かけた。なんで、って腹が立ちそうになったらその指輪を見て、ああ怒っちゃいけない怒っちゃいけないって思いなおす目印にするため。別にその指…

しまった

中学生の時に読んだきり記憶の彼方にとんでいた嵐が丘をもう一度読み返しながらそういえばケイトブッシュはあの歌の中でなんて歌っていたのか何とか歌詞を思い出そうとしてみたけれどよく考えたらわたし最初から嵐が丘の歌詞なんて全然覚えてなかったんだっ…

月火水

誰とも口をききたくなくて一人ぼっちでエビフィレオとガーデンサラダとポタージュスープをセットで食べようと心に決める月曜の昼。でぶで不細工な女の子が、非アジア系の随分と可愛らしい顔をした感じのいい従業員の女の子にいかにも意地悪そうな口調でどう…

僕にいってもらえば

出されたコーヒーをすすりながら向こうのカウンターで電卓をたかたか叩いて修理代の見積書をつくる横顔をこっそり盗み見。ふんふん、かっこいいんじゃないけどなんか素敵、なーんて今日のわたしはちょっと不謹慎です神様すみません。保証書を差し出すオイル…

ドンクのピッコロ

なにやら健康なことに朝から妙にお腹がすいてしまったのだよ野良猫君。胃と一緒にエンプティになりかけた理性がわたしと野良猫君を無二の親友にしてしまったので仕方なく野良猫相手に話し続ける。ねぇ野良猫君、いや野良猫諸君、わたしはもうお腹ぺこぺこな…

口中粘膜

帰り道、体を硬くして抱えた荷物を胸に両手でぎゅっと抱きしめて、無遠慮にすり寄ってくる消費者金融のティッシュ配りや美容院のビラ配りの間をすり抜ける。わたしにさわるな。 70%くらい暮れかけた西の空は黒い雲でいっぱいで、間に一筋雲の切れ間が見え…

一年に一度

綿々と続く生活の前に時折皮膚の感覚すらなくしたように静かに沈み込み無機質に今あるべきことをあるようにと進行させる過去も未来も覚知しない真っ黒くぷちぷちした働き蟻のような生き物にいつの間にかなりはてているわたしを一年に一度だけ心のそこから、…

バッテリーじゃない

エンジンがかからなくなっちゃった車に唖然呆然。まぁどこかの道の真ん中で止まっちゃったりしなかっただけましか、なんて気を取り直しつつもおかげで今日の予定は全部キャンセルまいった。原因はバッテリーって思い込んで来てもらった近くのカー用品とメン…

1週間

金曜日の夜は大抵わくわくするんだけど何だか今日は憂鬱な気持ちで少し頭も痛い。胃は痛くならなきゃ存在にも気づかないけど頭はいつだって存在感もりもりなんだからわざわざ痛くなることなんてないのになんて考えながら鎮痛剤を飲んでみたけどたいして効き…

忍んでないshinobi

アクセス解析が気になる。はたと気づくと画面の右上端左上端でアピールしてるのか忍んでるのかちょっと理解に苦しむような勢いで手裏剣がくるくる回ってるあの忍者ツールズのアクセス解析shinobi.jpが気になる。実はずっと前から気になってたんだけど。何気…

肩がこる

肩こりがひどい。 きっと意地悪な象使いが鞭をぴゅうんと鳴らしながら、眠っているわたしの肩の上にインド象をこっそりのっけたのに違いない。この間わたしがインド料理の店で食べたナンが粉っぽくてまずかったって悪口を言ってたのがどうやら耳に入り気に入…

ゆっくりデー

「きょうはてんきがわるいからゆっくりデーだよ」あの子がそう宣言してごろんとわたしの膝に頭をのせるから「ふぅん、ゆっくりデーなんだ」って頷く。それから嬉しそうな顔をして「うでずもうしよう、うでずもうしよう」ってうるさいからほんとは面倒くさい…

随分青く高く澄んだ空だからどこかその空気の粒や光の中に誰かがいそうな気がして仕方なく窓の外を眩しい眼をして見つめるけど実のところよくわからなくて少しかなしいのかなと考える。あんまりに晴れた秋の空は憎しみに似すぎてて鋭いかみそりの刃ですーっ…

そういうわたしくしくしく

季節の変わり目は眠いし肩がこるし首だって鬱血して気持ち悪くてたまらない。胃の調子も悪いし足も冷える。だからお休みの日の昼下がり少しでも時間があれば隙あらばとにかくお昼寝しようとするのだけれどなかなかそうもいかなくて切ない。恋愛系日記の人々…

小さな範囲

木の実は一年置き。だから今年は玄関先のもちの木にもあんまり実がついていない。百舌にはお気の毒様。平日の朝は忙しくてそんなこと気づきもしないんだけれど今日は平和な日曜日。出かける予定もすっかりちゃらにして、眠たくて眠たくて昨日出したばかりの…

パレード

まるでハーメルンの笛吹男のあとについていってしまった子供のように、あの子はカールした金色の髪を持つ若く精悍な鹿男に手をひかれ、パレードの喧騒の中へするりと入り込む。異形の仮装に身をやつしたもの、きらびやかに着飾り厚化粧を施した西欧人東洋人…

枯野をかけめぐる

愛してるだなんてしゃらんと絹のように言い放つ厚顔無恥にそっと手を合わせ静かに立ち去る弥勒菩薩のごとき涼しげな顔にそっと打ち水。秋。 何もかも思い通りなのに、ねぇなにが一体気に入らないの?カウンター越しに向かい合ったバーテンダーがシェーカーの…

鱗粉

たとえばつるんとした茹で卵のようなこの世界に何とか引っかかりたくて爪をたて幾筋もの引っかき傷を残そうとしたらしき蛾の鱗粉。

だいたい

格別情緒もない雨がしつこく降り続くこんな土曜日にもそろそろ飽きてきた午後5時過ぎ、生ぬるく気の抜けたインスタントコーヒーの海で膿んだ脳細胞があっぷあっぷと溺れ死んでゆくのだけれどそれを傍観している自分を傍観している自分を傍観している自分を…

それでは皆様お幸せに

借り入れ少ない方がいい、眼鏡を取ったほうがいい、髪をほどいたほうがいい。なんとはなしの居心地悪さを感じてしまうのは多分このCMがあまりにも男目線の願望、というより、かなりの度合いで妄想に傾いたものを骨組みにつくられているから。というわたくし…