2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

くるくるめぐるいのちのわ

あの子が生まれてきて、というか死にながらこの世に生を授かり、それから何とか生き延びて、育てた、というか野の小鳥のように神の御心に護られ成長し、そしてあの子の小さな手の感触に、拍子抜けするほど単純でやさしくふわふわの人生観に満ちた言葉に、笑…

磁力が消えても地球はくるくるまわる

あの子がいつの間にかわたしと手をつながなくなった。いつからか明確な区切りなどないのだけれど気づいたらそうなっていた。こちらから手を差し出しても知らん振りで、手をつかんだら振り解かれた。 「ねぇもう手をつながないの?」そう聞いたら「うんつなが…

それから彼女はかえっていった

ささやかな行為の繰り返しが綿々と続く生きるという行為になるのだと思う。けれどもたいていの場合そんなささやかさを飽かず倦まず繰り返してゆくことはあまりに難しくそれが生きるということに対する何らかの激しい、または虚無感に満ちた感情を人の心に呼…

平和な日曜日

なんとなくパソコンをリカバリした。でちゃんとバックアップとったつもりだったのに以外にもこれが失敗していた。ははは。前回リカバリしたときのバックアップファイルがなぜかそこにはガガーンと存在してた。あはは。 ここのパスワードを忘れてしまっていた…

牧歌的レクイエムそれからジュラ紀

子供だったころっていつも楽しくって笑ってばかりいたのかな?いつでもすごく幸せだったのかな?ってこの間書いた日記を読んで少し考えた。答えは簡単考える前からわかってる。子供にだって子供なりの悩みがあったし、子供にしたって別に人生はばら色じゃな…

雑草

朝。車をとめてまだ左隣の人が来てなかったからするりと助手席のドアを開けて外に出たら、舗装してない砂利敷きの契約駐車場の隅っこに生え始めてたまだほんの小さな雑草たちから立ちのぼるむせ返るような草の匂いにどきりとしてそれからくらくらしたの。わ…

獅子舞

おせっかいな天気予報がぺちゃくちゃと早口で喧伝していた通り雨が、艶めかしい媚びを含んだ猫の姿態のような雨がいつの間にか振り出していた。春の雨は驚異的に植物を成長させる。そういうエキスをふくんでいるらしい。 もう少しひどく降れば桜の花も散るの…

葉緑素

なんかもうすっかり疲れちゃって一番日当たりのいい部屋でごろんと横になって直射日光を浴びながら光合成をしてみたけど葉緑素はいつまでたっても蓄えられず体にどかどか満ちてくるものって言ったらシミと皺のもとくらいなんだよね。あーあ。少し目を閉じて…